母と息子の赤門 ~末期がんの母の願い~
「末期がんの母が生きているうちに赤門の冷麺を食べさせたい」
とお問い合わせをいただきました。
母と病室から出ることはできないので、お持ち帰りはできないか?というご相談でした。
しかし、赤門では冷麺のお持ち帰りは対応しておりません。
でも、お客様のお気持ちにどうしても応えたい!
店長と社長(現会長)は相談し、お持ち帰りはできないので、
病室で調理させていただけないかと打診いたしました。
お客様とお母様は涙を流して喜んでくださりました。
もちろんお金は一切いただいておりません。
「最期に赤門の冷麺を食べたい」
そう仰っていただいたことが、本当に嬉しかったです。
当時500円の神様と私と大学生
~学生時代の定番ランチは赤門の「情熱ランチ」~
食べ盛りで金銭的にも余裕がない学生の私にとって、
赤門の「情熱ランチ」は、当時500円でご飯が食べ放題という神様のような存在でした。
それから数年。大阪で就職した私に、千葉のショッピングセンターの誘致の大役が回ってきました。
久々に戻った千葉。私の足は自然と赤門へ向かいました。
昔から変わらない活気のある店内、学生時代に幾度となく食べた「情熱ランチ」のおいしさ……。
「ぜひこのプロジェクトに赤門を出店させたい!」
お客様に満足してほしい。そんな赤門の思いから始まった当時500円の「情熱ランチ」。
学生時代の僕のように、出店すればきっとみんなが喜ぶはず!
結局、様々な検討の末、このプロジェクトで出店することは叶わなかったけど、
“神様”との再会が、仕事への情熱を燃やし、ドラマチックなプロジェクトにしてくれた。
『凱旋門』の由来
ある日、一通のお手紙をいただきました。
『20年前、大学生だった頃に赤門をよく利用しました。その時は2時間並んで食べたくらいです。おかげ様で、今は社会人になって、ある会社の取締役になりました。
もう一度赤門で食べたいのですが、並んでまでは食べられない。赤門さんにお願いです。
落ち着いた雰囲気の中で、並ばずに、今より上質なお肉が食べたいのです……。』
このようなお手紙を頂戴し、会長・社長は神戸の焼肉店で3ヵ月間修行をし、やっとの思いで凱旋門をオープンすることとなりました。
『凱旋門』。この名前は、「人生に凱旋された方々においでいただきたい」という思いをこめてつけました。
ぜひ、ご家族や大切な方との特別なひと時を、凱旋門でお過ごしくださいませ。